2日間の激闘を終え青木大介が2014年の覇者となった。
初日のウエイトは4900gほど。2位の小野プロとの差は600g強。
初日のウエイイン時に語った「明日はリセットします」がどのような展開なのか
非常に興味深い2日目が幕を開ける。
2日目の朝の表情は初日の表情とは180度違った。
明らかに安定している顔だ。行ける!!
予感がした。
スタート後の最初の中間報告は3本。これはやはりいける!!
気になるのは小野プロの動向だ。
わずかな差である。何が起きてもおかしくない。
最初の中間報告は2本でキロアップ・・・。まだわからない・・・。
しかも他の選手もウエイトを伸ばしている。
そして最後の中間報告。内容変わらずである。
全く予断を許さない。
なにせこれまでも幾度も最終報告後に大どんでん返しが起きているからだ。
最後まで青木大介艇と小野プロ艇が湖上に浮く。
どちらが先なんだ。これも結果を待つ者にとっては大きな意味を持つ。
先に小野プロ艇がランチングに向かう。
青木艇は最終のランチングだ。
試合を終えた青木の第一声は「期待できない」と。
この時点で4本との情報を得る。推定ウエイトは3キロ弱。本当に微妙だ。
沖田プロがウエイトを伸ばした。
直後に小野プロのウエイインが始まった。1本目からGOOD SIZE。
これが5本揃えば明らかに青木の優勝は消える。
しかし、中間報告の通りで2本のウエイイン。
青木大介のバサーオールスタークラシック初優勝をほぼ手中にした瞬間だった。
そして、いよいよ青木のウエイインのスタート。
ナイスキーパーを4本揃えた。
壇上に上がる。
そして結果を待つ。この瞬間は会場のざわつきが消えた。
長い沈黙。
ウエイトコールののち優勝決定のコール。歓喜の瞬間だ。
会場はどよめきと拍手で包まれた。
是非この写真をご覧いただきたい。
優勝決定時の青木のガッツポーズ。
これまで、ここまで感情を最大限に出した瞬間はことトーナメントシーンでは
私は知らない。
会心の勝利。この表情とガッツポーズがこのタイトルをいかに重要視していたか
を表している。
男泣きに咽ぶ青木も稀な姿だ。TOP50年間王者を逃した悔しさを胸に挑んだ
ELITE5での勝利。そこから休むことなくプラクティスに入りもぎ取った今回の
勝利。
様々な思いが交錯したはずだ。
優勝インタビューでの彼の言葉。
少年時代からのあこがれの大会での勝利。
河辺さんに育ててもらった感謝の言葉。
応援してくれる全ての方々への感謝言葉。
スポンサー各社への感謝の言葉。
素晴らしかった。
この勝利で青木大介のステータスはさらに1段確実に上がった。
運命であろうか、今日が誕生日だった青木にはうれしいプレゼントになった。
次はJBクラシックが控えている。休む暇もない。
次戦に戦いにも是非期待してほしい。
今回もたくさんの方々から応援のメッセージをいただいた。
応援していただいた全ての方々に感謝。
そして2日間DSTYLEブースにお越し頂いた皆様にも感謝。